新たな資金調達方法!クラウドファンディングってなに?

近年、新たな資金調達の方法として注目を集めているクラウドファンディングという仕組み。クラウドファンディングの実績等で金融機関からの融資も借りやすくなるというくらい知名度を上げてきています。

今回はそんなクラウドファンディングってどういうものなのか、どんな種類があるのか、初めてクラウドファンディングを行う人にオススメするならどんなサービスか、について解説していきます。これさえ読めばあなたもクラウドファンディングについて一通り理解できること間違いなし!

クラウドファンディング実行に必要な情報やテクニックの内容に関してはこちらの記事をご覧ください。

クラウドファンディングってなに?

一言でいうとインターネットを通じて不特定多数の人から資金を調達する仕組みだと思ってもらえればOKです。この仕組には「実行者:お金を集めたい人」「仲介者:クラウドファンディングサイト(の運営会社)」「支援者:お金を支払う(投資する)人」の3者が存在しており、実行者が仲介者を通じて支援者からお金を集め、その見返りにリターンと呼ばれるお礼を行います。

これまではお金を集めたいとなると銀行や投資家から融資や出資をしてもらって資金を調達するのが一般的でした。そこには一定の社会的な信用力や担保・株式の発行が必要となり、それ相応の知識や実力がなければ資金集めは困難とされていました。

そんな壁をぶち破ってきたのがこのクラウドファンディングと呼ばれる仕組みです。これはまさに読んで字のごとくCrowd(群衆)からFunding(資金調達する)仕組みで、インターネットを通じて実行者のアイデアを不特定多数の人に知ってもらい、共感した支援者が実行者に小口出資を行い、実行者がその出資金額に応じて支援者にリターンを渡す仕組みです。

これにより昔より遥かに資金調達がしやすくなり、今まで以上に新しいアイデアが世に出てきやすくなり、お金の流動性もあがり、経済が活性化してきました。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングと一言で言っても実は大きく分けて4種類ほど存在します。おおまかな流れは全て共通しているのですが、実行者が支援者に渡すリターンの内容に応じて、4つのパターンに特徴付けられています。

購入型クラウドファンディング

この購入型クラウドファンディングと呼ばれるものが、いわゆるよく耳にするクラウドファンディングだと思ってもらってOKです。実行者が仲介者のサイトを経由してアイデアを掲載し、支援者からお金を集め、その見返りに金銭以外の有形・無形のリターンを返す仕組みです。

この購入型クラウドファンディングには「All or Nothing方式」と「All In方式」といった2種類の資金調達方法が存在し、「All or Nothing方式」は目標金額分が調達できればその資金を貰ってリターンを返し、「All In方式」はたとえ目標金額分の資金が調達できなかったとしても、その資金をもらってリターンを返す内容になっています。

代表的なサービスとしてはCAMPFIREMakuake等があります

寄付型クラウドファンディング

流れとしては購入型クラウドファンディングとほぼ一緒ですが、最大の特徴としては実行者が支援者にリターンを送らないという点です。まさに支援者の立場から見たら寄付に近いですね。災害地の復興や社会貢献性の高い事業に対して行われることが多いクラウドファンディングとなっており、現代的な募金の役割も担っているものになっています。

代表的なサービスとしてはREADYFOR等があります。

融資型クラウドファンディング

こちらは一般個人というよりも企業色が大きくなってきます。個人を含めた投資家から小口資金を集め、それをクラウドファンディングサイトを通じて実行者に支払われ、実行者は金銭的なリターン(配当)を支援者に支払うという流れです。

いわゆる融資のクラウドファンディングバージョンです。購入型や寄付型とは異なり、投資商品の1つとして取り扱われる点も大きな特徴になります。

代表的なサービスとしてはSBIソーシャルレンディングオーナーズブックがあります。

投資(株式)型クラウドファンディング

こちらも融資型クラウドファンディングと同様、一般個人というよりも企業色が強い内容です。個人を含めた投資家から未公開株を購入してもらい、実行者はその株を渡す仕組みです。未公開株は上場まではいわゆる紙切れ同然になってくるので、支援者は投資先の企業が上場し、キャピタルゲインを得ることが目的になるのがこのクラウドファンディングの大きな特徴です。

ベンチャー企業の新たな資金調達方法として注目を集めており、代表的なサービスとしてはFUNDINNOUnicorn等があります。

クラウドファンディングのサービス3選

いろいろ紹介してきましたが、結局どのクラウドファンディングを利用すればよいのか、それぞれのサービスの違いは何なのかに焦点を当てて国内クラウドファンディングサービスの代表的な3つのサービスをご紹介します。

CAMPFIRE

購入型クラウドファンディングのサービスを取り扱っており、クラウドファンディングを初めて利用するならまずはこちらのサービスをオススメしています。掲載されている案件は多種多様で、実行者も多種多様。クラウドファンディングの総合デパートのようなイメージです。

初めて利用する人向けのガイドも充実しており、ジャンルに拘らずクラウドファンディングを行ってみたい人は、まずはCAMPFIREをお試しください。

CAMPFIRE

Makuake

こちらもCAMPFIRE同様、購入型クラウドファンディングのサービスになりますが、圧倒的に製品案件が多いです。ものづくりのクラウドファンディングと言っても差し支えないくらい、様々な製品が掲載されています。

クラウドファンディング中の効果測定の機能が充実しており、資金調達完了後に製品化したものをショップで販売できる機能も有しているのが特徴です。ものづくりに関するクラウドファンディングを検討されている人はMakuakeを利用してみてください。

Makuake

READYFOR

こちらは寄付型クラウドファンディングのサービスを中心に扱っており、震災復興・地域振興等の社会貢献性が高い案件が数多く掲載されています。ボランティア色が強かったり、募金の意味合いが強い内容で資金調達を検討されている人はREADYFORを利用してみることをオススメしています。

READYFOR

まとめ

今回はクラウドファンディングの特徴と種類について解説していきました。一言でクラウドファンディングといっても大きく分けて4種類のサービスや特徴があり、それぞれリターンの内容が大きく異なるものになります。

自身がクラウドファンディングを用いて資金調達を行う際には、自身の案件とそれぞれのクラウドファンディングサービスの特徴を抑えた上で利用することをオススメします。また今回は日本国内のクラウドファンディングサイトを紹介しましたが、海外でも有名なクラウドファンディングサイトが2つあるので最後に紹介しておきます。

【Indiegogo】
海外版の購入型クラウドファンディング総合デパート。掲載に必要な審査も軽く、マーケティングの意味合いを兼ねた実行者も多く存在します。

【Kickstarter】
こちらもIndiegogo同様、海外版の購入型クラウドファンディング総合デパート。案件を掲載する際にIndiegogoよりも厳しいチェックがあるので、こちらに掲載されている案件は良質なものが多い。