近年、より着目されてきているクラウドファンディング。気軽に始められてお金が集められると思っているそこのあなたは要注意!しっかりと準備を整えて作戦を考えながら挑まないと失敗してしまう可能性が大きいです。
今回はそんなクラウドファンディングを行う上で事前に知っておくべき計画術を紹介するので、これからクラウドファンディングに挑戦しようと思っている人は必見です!
※主に購入型クラウドファンディングに関する計画術の紹介になります。
クラウドファンディングとはどういうものなのか?という内容に関してはこちらの記事をご覧ください。
クラウドファンディングの前準備
クラウドファンディングを開始するにあたって、以下の4点の準備を行いましょう。
前準備1点目:クラウドファンディング実施の経緯を文章化する
ただ単に「お金が欲しい」とか「○○を実施したいから」ということを書けばよいのではなく、以下の4点に配慮しながら書いていきましょう。
自分勝手な都合や思いだけで書くのではなく、その企画に賛同してくれるであろう支援者の共感が得られるかがポイントです。クラウドファンディングの性質上、不特定多数の閲覧者から共感を持ってくれた人が支援者に繋がります。
そんな支援者の心をグッと掴むような文章を心がけて準備しましょう。後述する掲載内容にも役立ちます。
前準備2点目:支援者になりうる人に需要を聞く
クラウドファンディングを開始するにあたって盲目的に「自分の考えた企画は最高!絶対にみんなの役に立つ!」と思い込んで、すぐに実行に移すのは大変危険です。気持ちはとても分かるのですが、非情な事に思い込みだけで突き進むとクラウドファンディングは失敗します。
そうならないために、自分が考えた企画に賛同してくれるであろう人に実際にその企画やリターンに需要があるかどうかを聞きまくりましょう。最低でも50人。大変だとは思いますが、この行動がクラウドファンディングの成功に大きな影響を与えます。
前準備3点目:集めたい金額とリターンにかかる費用を計算しておく
集まったら集まっただけ資金を注ぎ込んで企画を実行したい!リターンも支援者のために豪華にしたい!という人も多いですが、せっかく集めた資金も底をついて企画自体の実行が負荷になってしまったら元も子もないです。
最初は不慣れな事も多く、時間がかかる作業になりますが、最低でもその企画を実行するためにかかる費用(リターンにかかる経費も含む)を計算して概算を出しておくようにしましょう。
前準備4点目:クラウドファンディング掲載後の宣伝方法を準備しておく
よく勘違いされる人も多いですが、クラウドファンディングを実行して企画を掲載したら自動で支援者とお金が集まると思ったら大間違いです。
昨今ではクラウドファンディングの注目も集まっており、かなりの数の企画がネット上で掲載されています。掲載しただけでは誰の目にも触れずに埋もれてしまうと思っておいた方がよいでしょう。そうならないためにも、事前に最低でも500人ぐらいには宣伝できるようなコミュニティや人脈を作っておきましょう。
厳しい言い方になりますが、宣伝できる人が500人もいない場合はクラウドファンディングの企画を行う前に人脈づくりを優先することをオススメします。この準備を軽視している人が多いですが、失敗要因の50%はこの宣伝の準備不足です。
クラウドファンディングの掲載内容とその順番
前準備がしっかりできたらいよいよクラウドファンディングの掲載に移ります。昨今のクラウドファンディングのサービスでは提示された案内通りに必要情報を記入すれば勝手に企画ページが出来上がるような仕様になっていますが、最低でも下記の内容は記載するように心がけましょう。
2.そのクラウドファンディングが成功するとどういう幸せが生まれるのか
3.そのクラウドファンディングで取り扱う内容の詳細
4.リターン内容の紹介
5.集まった資金の使いみち
6.企画者の自己紹介
あなたが頑張って前準備を行い、やっとの思いで掲載まで至った企画内容は、あなたのことをよく知る人から全く知らない人まで多くの人の目に触れることになります。それを想定した上で、初めて見た人でも内容がスッと頭に入ってきて応援したくなるような書き方を心がけましょう。
クラウドファンディング実施中の作業
クラウドファンディングの掲載も終えて一安心!これで支援期限まで寝て待とうとか思っていると痛い目をみます。実はクラウドファンディング実施中が一番やることが多いです。具体的には下記の4点の作業が待っています。
実施中の作業1点目:毎日クラウドファンディングの宣伝
SNS上や所属しているコミュニティ上で必ず毎日クラウドファンディングの宣伝を行うことを心がけましょう。フォロワーやコミュニティに迷惑になるんじゃないかと思ってやらない人も多いですが、これを継続して続けられるかどうかで成果に大きな違いが出てきます。
あなたの想像以上にSNS上でのフォロワーやコミュニティではあなたの宣伝投稿に興味を持ってくれる人は少ないです。そんな人が少しでも意識してくれるためには最低でも20回ぐらいはあなたの投稿が目に触れる必要があります。逆に言うとそれぐらいやっても気にならない人の方が多いので、気にせずにバンバン宣伝していきましょう。気づいてもらえなければ何も無いのと一緒です。
実施中の作業2点目:クラウドファンディングサイト内でのブログ掲載
クラウドファンディングのサービス内にブログを掲載できる機能がついていることが多いです。これはすでに支援してくれた方にもダイレクトにお知らせが届く仕組みになっていることが多く、これから支援してくれるであろう支援者への宣伝とすでに支援してくれた人に対する経過報告が同時に行えます。
内容はクラウドファンディングに対する思いや経過報告で十分です。すでに支援してくれた人が更に多方面に宣伝協力してくれるような共感を与える内容を心がけて書いていきましょう。
実施中の作業3点目:積極的に交流会に参加
期限まではオンライン・オフライン問わず積極的に不特定多数の人々が集まるような交流会にも参加して、自身の企画を発表して少しでもその存在に気づいてもらえるような宣伝を行いましょう。
インターネットが発達した今時にそんな地道な作業って必要?って思ったら要注意。むしろネット上では見えない草の根活動がクラウドファンディングでは重要になってきます。繰り返しになりますが、あなたが一生懸命頑張って企画したクラウドファンディングも気づいてもらえなければ何も無いのと一緒です。なんとしてでも存在に気づいてもらうことが成功への近道だと思いましょう。
実施中の作業4点目:ストレッチゴールの設定
ストレッチゴールとは設定した目標金額を達成してもなお掲載期限が残っている場合において、追加の目標金額とそれに応じた企画内容やリターン内容の事を指します。従って、この作業は目標達成をした後の場合の作業にはなりますが、せっかく目標達成をしてもなお掲載期限が残っている場合は積極的に追加の目標設定を行うようにしましょう。
追加の目標設定を掲げると既存の支援者も更に応戦してくれるようになり、更に宣伝や応援の輪が広がり、目標金額以上の資金調達を達成することができます。「どうせ目標を成功させることは無理」と思ってクラウドファンディングの企画をしていたら必ずと言っていいほど失敗に終わります。むしろ「絶対に成功させてストレッチゴールまで発表するぞ」ぐらいの意気込みで挑戦することをオススメします。
クラウドファンディング後の作業
設定したクラウドファンディングの掲載期限を過ぎると目標金額に到達してもしなくてもクラウドファンディング終了となります。目標金額の資金調達に成功したら後はリターンを準備して企画した内容に資金を投じる、目標に到達しなければそのまま終了…というわけではありません。
クラウドファンディングに成功しようが失敗しようが、支援者を含めそれまでに協力してくれた人々に個別でお礼のメッセージを送ったり直接会ってお礼を言ったりするようにしましょう。あなたは1人でこれまで歩んできたわけではありません。企画したクラウドファンディングにも有形無形問わず、大勢の人々が関わってくれたはずです。
クラウドファンディング後に企画していた内容を実行したりリターンを返すことは当たり前として、関わってくれた関係者すべての人に感謝の気持を伝えるようにしましょう。クラウドファンディングが終わったらそれで全てが終わりではありません。むしろそれから始まることが多いです。あなたのことやあなたの考えた企画をより応援してくれるように、常に感謝の気持を忘れずに取り組むことを意識しましょう。
まとめ
今回はクラウドファンディングの計画術について解説しました。やりたいことをサイトの指示通りに書いて作るだけでもクラウドファンディングは実行できますが、その程度で臨むと99%失敗に終わります。これは知名度のある有名人でも同じことが起こるといっても過言ではありません。
②自分の企画のターゲットになりうる人に需要を聞いておく
③事前に企画にかかる費用計算を行う
④コミュニティ形成や人脈づくりを行い、宣伝先を用意しておく
⑤クラウドファンディング時は毎日宣伝を行う
⑥クラウドファンディングの進捗をサイト内ブログで掲載する
⑦オンライン・オフライン問わず交流会に積極的に参加して宣伝を行う
⑧ストレッチゴールも見据えてクラウドファンディングに取り掛かる
⑨クラウドファンディング後も関係者や支援者に感謝を伝える
上記の点をしっかりと押さえることが地道にして王道の計画術ということを意識しておくだけでも成功確率がグンと上がります。この記事を見たあなたがクラウドファンディングを成功させることを願っています。
2.なぜあなたがその企画を立ち上げたのか
3.その企画は誰のどんな悩みや問題を解決するのか
4.その悩みや問題を解決することによってどの様な幸せが生まれるのか