中小企業庁がIT化を進めたい中小企業とIT事業を生業にするフリーランスを含める事業者に対して新たな経済支援策として「中小企業デジタル化応援隊」というものを発表しています。
2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各省庁で様々な経済支援策が発表されていますが、この「中小企業デジタル化応援隊」というものもその一つです。ITを自社に導入したいと考えている事業者やITに関わる事業者にとっては魅力的な支援策なので、興味のある人は要チェックです。
※本記事は中小企業庁の発表を基に作成しています
中小企業デジタル化応援隊
Contents
中小企業デジタル化応援隊とは何か?
端的にいうと、「自社にITツールを導入したいけれど、どういう風に導入したら良いかが分からない中小企業」と「ITツール導入に詳しいIT専門家」を「中小企業デジタル化応援隊運営事務局」を通じてマッチングしてくれるサービスです。
「ITツール導入に詳しいIT専門家」は「中小企業デジタル化応援隊運営事務局」を通じてコンサルティング業務をもらえ、「自社にITツールを導入したいけれど、どういう風に導入したら良いかが分からない中小企業」は最適な「ITツール導入に詳しいIT専門家」を紹介してもらえると行った仕組みです。
それだけだと民間のサービスでもよくありそうな感じですが、この中小企業デジタル化応援隊の特徴は大きく分けて以下の2点あります。
これらの仕組みによって「ITツール導入に詳しいIT専門家」は仕事の幅が増え、「自社にITツールを導入したいけれど、どういう風に導入したら良いかが分からない中小企業」はコンサルティングを行ってもらいながら費用負担を減らせるというメリットが生まれます。
「自社にITツールを導入したいけれど、どういう風に導入したら良いかが分からない中小企業」の費用負担:500円(税込)×40時間=20,000円(税込)
「ITツール導入に詳しいIT専門家」への支払金額:500円(税込)×40時間+3,500円(税込み)×40時間=160,000円(税込)
▲関係概要図参照元
中小企業デジタル化応援隊を利用するには?
登録要件や方法が「ITツール導入に詳しいIT専門家」か「自社にITツールを導入したいけれど、どういう風に導入したら良いかが分からない中小企業」によって異なるので、それぞれ分けて解説していきます。
ITツール導入に詳しいIT専門家
【登録期間】
2020年9月1日(火)〜2021年1月31日(日)
【支援事業実施期間】
2020年9月1日(火)〜2021年2月28日(日)
【登録可能対象者】
「個人として本事業への参加を希望するフリーランス・副業・兼業の方」または「中小企業等経営強化法に定められた 認定情報処理支援機関としての認定を受けた法人に所属する方」
【事前に確認しておく書類】
IT専門家向け手引書(PDF)
謝金・旅費規程(PDF)
FAQ(PDF)
【登録方法】
IT専門家の専用Webページから登録可能
自社にITツールを導入したいけれど、どういう風に導入したら良いかが分からない中小企業
【登録期間】
2020年9月1日(火)〜2021年1月31日(日)
【支援事業実施期間】
2020年9月1日(火)〜2021年2月28日(日)
【登録可能対象企業】
▲参照元
【事前に確認しておく書類】
中小企業向け手引書(PDF)
FAQ(PDF)
【登録方法】
中小企業の専用Webページから登録可能
さいごに
今回は中小企業庁の「中小企業デジタル化応援隊」について解説していきました。毎年出る補助制度とは少し異なった特殊な経済支援策ですが、幅広く「ITツール導入に詳しいIT専門家」や「自社にITツールを導入したいけれど、どういう風に導入したら良いかが分からない中小企業」が活用できる制度になっているので、興味のある人は登録だけ済ましておくのも良いかもしれません。
また、「中小企業デジタル化応援隊」に関するお問い合わせは下記で対応しているので、分からないことがあれば直接問い合わせて聞いてみるのもよいでしょう。
②コンサルティング料「最大3,500円/時間(税込)」分を中小企業デジタル化応援隊運営事務局が負担