指定信用情報機関(CIC)って何?

個人信用情報機関の一つに指定信用情報機関(通称:CIC)というものがあります。クレジットカード会社が共同で出資して立ち上げた個人信用情報機関で、多くの国内クレジットカード会社が加盟しているのが特徴です。

今回はそんな指定信用情報機関(通称:CIC)について詳しく解説していきます。独立・開業を検討している人はもちろんのこと、クレジットカードを利用して買い物をしようとしている人にとっても関わりの深い機関なので、特徴だけでも抑えておくと日常生活にも役立つでしょう。

なお、個人信用情報機関そのものや他の個人信用情報機関に関する情報については下記の記事にまとめているので、興味のある人はご覧ください。

CICの役割って何?

一言でいうと全国のクレジットカード会社がクレジットカード発行許可の判断をする際に用いる個人信用の管理機関です。三井住友カードや楽天カード等の大手有名会社を中心に、クレジットカード発行に関する与信業務を行う際の参考データとして用いており、迅速な審査手続きと消費者の支払い能力の適正調査に役立てています。

CICの情報をもとに申請者(消費者)に発行可能なクレジットカードの有無や種類や限度額等を決めているイメージをもってもらえればOKです。


参照元

CICに登録されている情報って何?

大きく分けて7種類あります。それぞれの内容と登録期間を記載します。

【ご本人を識別するための情報】
内容:氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号、公的資料番号等
登録期間:照会日より6ヶ月間

【お申込み内容に関する情報】
内容:照会日、商品名、契約予定額、支払予定回数、照会会社名等
登録期間:照会日より6ヶ月間

【利用した事実に関する情報】
内容:利用日、利用目的、利用会社名等
登録期間:照会日より6ヶ月間間

【ご契約内容に関する情報】
内容:契約日、契約の種類、商品名、支払回数、契約額(極度額)、契約終了予定日、登録会社名等
登録期間:契約期間中および契約終了後5年以内間

【お支払状況に関する情報】
内容:報告日、残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動(延滞・保証履行・破産)の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況等
登録期間:契約期間中および契約終了後5年以内

【割賦販売法対象商品のお支払状況に関する情報】
内容:割賦残債額、年間請求予定額、遅延有無等
登録期間:契約期間中および契約終了後5年以内

【貸金業法対象商品のお支払状況に関する情報】
内容:確定日、貸付日、出金額、残高、遅延の有無等
登録期間:契約期間中および契約終了後5年以内

個人信用情報の開示請求方法

CICでは自分自身の信用情報は開示請求手続きを行えば見ることができます。開示請求方法は大きく分けて4つあるので、それぞれ解説していきます。

パソコンによる開示請求手続き

CIC指定の音声ガイダンス(0570-021-171)に電話をかけ、そこで得られた受付番号をこちらのCICの開示請求サイトに入力すると手続きが完了します。

サービス時間と利用手数料は以下の通りです。

サービス時間と利用手数料
・サービス時間:8:00~21:45(年末年始もご利用いただけます)
・利用手数料:1,000円
※初回開示から96時間以内に再開示を行った場合、手数料は無料です。
・お支払方法:クレジットカード決済(1回払い)

スマートフォンによる開示請求手続き

パソコンによる方法とほぼ一緒で、CIC指定の音声ガイダンス(0570-021-171)に電話をかけ、そこで得られた受付番号をこちらのCICの開示請求サイトに入力すると手続きが完了します。

サービス時間と利用手数料は以下の通りです。

サービス時間と利用手数料
・サービス時間:8:00~21:45(年末年始もご利用いただけます)
・利用手数料:1,000円
※初回開示から96時間以内に再開示を行った場合、手数料は無料です。
・お支払方法:クレジットカード決済(1回払い)

郵送による開示請求手続き

以下の手続きに沿って開示請求が行えます。

1.CICの専用サイトから信用情報開示申込書に関する必要事項を記入して印刷
※印刷機器を持っていない場合、CICの全国共通ダイヤル(0570-666-414)に電話して必要情報を伝えると信用情報開示申込書を自宅に郵送してもらえます(自宅に郵送の場合、約2週間ほどかかります)。

2.1,000円分の定額小為替証書をゆうちょ銀行で発行

3.本人確認書類を2点準備
※本人確認書類の詳しい情報はこちら

4.上記1~3の書類を同封して下記の住所に郵送(到着まで約2週間ほどかかります)

郵送先住所
〒160-8375
東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト15階
(株)シー・アイ・シー 郵送開示センター宛

窓口による開示請求手続き

全国7箇所に設置されている窓口でも開示請求手続きが可能です(7箇所の窓口の場所はこちら)。

こちらに記載のある本人確認書類を2点持参の上、所定窓口に行くだけで開示請求手続きが行えるので、早急に開示請求を行いたい場合は窓口での申請もオススメです(手数料も500円で他の開示請求手続きよりも割安です)。

さいごに

今回は指定信用情報機関(通称:CIC)について解説していきました。クレジットカード関連の個人信用情報機関ということで、他の個人信用情報機関よりも我々の生活に密接に関わっている機関です。

加盟している会社はクレジットカード発行の審査時に必ずと言っていいほどチェックする情報なので、審査に通らず悩んでいる場合は、自身の信用情報に傷がついていないかを確かめるためにCICに開示請求手続きを行うのも良いかもしれません。